ピイロ・ユイの色々

私のです。

「青なつ讃頌」を考える【やきたかPを応援し隊】

 

ぷりぃぃぁあ!

こんにちは、ピイロ・ユイです。

 

今回はやきたかさんの作った「青なつ讃頌」の歌詞のここ好きポイントや、こういう意味ではないか?という考察を書きたいと思います。

とても良い曲なのでまだ聞いてない方はすぐに聞きましょう。

https://youtu.be/ujFhUa7hiy8?si=DMDXNUZLOyerFXtm

なお、考察に関しては私の想像にすぎないので、「こういう捉え方もあるんだな」くらいに思っておいてください。

 

 

まずタイトルから

「青なつ讃頌」の讃頌は「さんしょう」と読み、歌にして褒め称えるという意味があるそうです。

また、「夏」ではなく「なつ」としているところも気になります。

 

 

瞬きより少し早く とろけた雫指先から垂れた

茹だった熱気に当てられて とおく彼方の雲が滲んだの

 

「とろけた雫」という表現が好きです。

この雫は汗なのか、アイスなのか、それとも何か別の液体なのか、聞き手の解釈に委ねられています。

 

 

 

蒸し暑い空 汗だくでみる

恨めしいのは「あなた」のせい?

日差しを浴びて こんがり焼けてる

小麦の肌を 隠す

 

「あなた」が出てきました。

この「あなた」が誰なのかが曲を読み解く鍵になるのではないかと思います。

また、ここでは「あなた」を恨めしく思っています。「あなた」との間に何か嫌なことがあったのではないでしょうか?

 

 

 

蝉時雨が降り止む気配も とんとなくてうんざり

山積みの宿題から逃げて じりじりり遠回り

ハイコントラストに

焦がれた心の皮がめくれてる

べたべたの手のひら苦いから

夏はきらい

 

蝉時雨の後を「降り止む」にしているのが綺麗だと思います。

ここを聞いた人が、夏の通り雨を連想するところまで計算しているなら脱帽ものです。

「宿題」が何らかの比喩なのか、宿題そのものを指すのか気になります。

ハイコントラストはざっくり言うと明るい部分と暗い部分の差が激しいことなのですが、これが「焦がれた心の皮」に繋がるということは、とても嬉しいことと、とても嫌なことがあったのではないでしょうか。

「めくれてる」ということは嫌なことのほうが大きいのでしょう。

「手のひら苦い」は比喩表現だと思いました。「苦い」は味ではなく、「苦い思い」を表しているのではないでしょうか。

そして極めつけの「夏はきらい」。夏を褒める曲でこのフレーズを入れたことが凄いです。

 

 

 

青い空白い雲に 気持ち踊らせ飛び出した

蒸された空気を愛してた とおく彼方の記憶かすか香る

 

今までとは一変して夏を好き好んでいるかのような歌詞が出てきました。

「とおく彼方の記憶」なので、大人になってから嬉しいことも嫌なこともあった夏を思い出しているのでしょう。

 

 

 

カブトムシの角 ひまわり畑

楽しいのは「あなた」のせい?

花火を浴びて ほんのり焼けてる

茜の頬を 隠す

 

「あなた」が再び登場しました。

以前とは逆に「あなた」がいることを理由に楽しくなっています。

 

 

日焼け跡も汗かく額も 全部チャームポイント?

昔の人が詠っていた 夜空の月明かりまだ同じ?

 

「日焼け跡」や「額」は恐らく「あなた」の姿でしょう。

「月明かりまだ同じ」で韻を踏んでいるのが好きです。

 

 

 

朝の空気 美味しい野菜

お祭り屋台のりんご飴

過ぎ去る日々が思い出宿す

夏の全てが きらい

 

お祭りや美味しい食べ物さえも「きらい」と言っています。それほどまでに嫌なことがあったのでしょう。

 

 

 

会えるかなって待っていた下駄箱の 薄明かり萌えてる

冒険日和の青空は 私の名前呼んでいた

だけれどなんにも返せず 雲は季節運び色褪せ

きゅうとつまる胸がざわめく

そんな

夏が きらい

 

さて、これで歌詞は全てです。

この歌詞から夏に何があったか推測します。

 

 

結論から言うと「失恋」したのではないでしょうか?

おそらく主人公は学生(もしくは生徒)です。

下駄箱で待ち合わせをしている、宿題があるなどから推測できます。

恋愛関係であるということも歌詞の中にあり、

「焦がれた心の皮」→「恋い焦がれる」

「苦い」→「苦い失恋」

「楽しいのは「あなた」のせい」→一緒にいれるだけで嬉しい

「茜の頬」→「惚れて赤くなっている」

「全部チャームポイント」→「好きな人の全部がよく見える」

このように恋愛物だと解釈できる歌詞が多く含まれています。

 

一緒に夏祭りに行って、花火を見て、告白して、失恋した。

そんな苦い恋をした夏の曲なのではないでしょうか。

 

しかし、大人になり、失恋も良い思い出だったと捉えた気持ちが「青なつ讃頌」というタイトルに繋がっているのだと思います。

 

 

繰り返しますが、あくまでこれは私の推測に過ぎません。

もしかしたら、何一つ合ってないかもしれません。

ただ、「こんな捉え方もあるんだ」くらいに思っていただければ幸いです。

 

 

 

最後に、「青なつ讃頌」を作成したやきたか様、初音ミクに関わった皆様、ここまで読んでいただいたあなたに感謝を込めて終わりとさせていただきます。

ありがとうございました。